ミラクルフルーツを詳しく見る
ミラクルフルーツの名前を聞くだけで興味をそそりますね。
こちらのページでは、ミラクルフルーツについて少し掘り下げて紹介しますので参考にして下さい。
ミラクルフルーツをもう少し詳しく学ぶ。
■ミラクルフルーツ (アカテツ科フルクリコ属)
[原産国]西アフリカ [学名]Synsepalum Dulcificum]
ミラクルフルーツは、一般的な果物とは違い、果肉を味を楽しむフルーツではなく、ミラクルフルーツを摂取した後に、続けて食べる酸っぱい物を甘く感じさせる働きがある特徴があります。
この働きは、ミラクルフルーツの成分である「ミラクリン」と呼ばれる糖たんぱく質の作用しているもので、このように、特定の味覚を変える働きのある成分を、味覚修飾復物質と呼びます。
どうしてミラクリンは酸味を甘味に変えるのか?
味覚は、舌にある味蕾(みらい)という味覚細胞で感知します。
この味覚細胞には、酸味、甘味、旨み、塩味、苦味の5つの味を感じ取る「味覚受容体」というセンサー機能が備わっています。
普通、酸味を感じるときには、酸味の味覚受容体に作用し、酸っぱいと感じますが、味覚修飾物質であるミラクリンは、酸味と結合する事で、酸味の味覚受容体に作用せずに、甘味の味覚受容体に作用して、甘いと感じる働きがあります。
ミラクルフルーツは、進化型の植物です。
これまでも解説していますが、ミラクルフルーツは、「果実は甘くないが、後に食べる物は、甘くなる」という性質がありますが、これは植物が進化した形といっても過言ではありません。
そもそも、一般的に果実が甘いのは、それによって動物に食べられ、その動物によって種子を分散させると考えられています。
食べられる果実の組織や糖分などは、植物にとっては損失となりますが、これは種子分布の為の投資であるといわれています。
以上のような視点でミラクルフルーツをみると、果実には糖分を殆ど含まれないにもかかわらず、それを食べた後で他の物を食べるときにおいしくを感じる事が出来る為、他の果実の投資を自分の種子散布に利用出来る優れた植物とみてとれます。